中国の南シナ海に建設した人口島での試験飛行にベトナムは抗議

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中国政府が用意した民間機の2機が、1月6日に南シナ海のチュオンサ諸島のチュータップ岩礁に建設した軍用空港で試験飛行を実施したことに対して、ベトナム政府は中国政府を批判する旨の声明を発表した。

中国政府は南シナ海の領有権問題において、ベトナムやフィリピンに優位にたつために、不当に人工島の建設を進めていた。南シナ海のチュータップ岩礁においても人工島を建設しており、この島では軍事空港を建設していた。中国政府は、この軍事空港における飛行試験を実施するため、1月2日には初めての飛行試験を実施していたが、1月6日に再び飛行試験を実施した。また、この空港を軍事利用するとの批判をかわすために、中国政府自身がチャーターした旅客機を利用しており、飛行場の利用は民間による利用が主であるとの主張を今後は行うとみられている。

ベトナム外務省は今回の中国政府の行動を受けて、以下の旨の声明を発表した。
「ベトナム政府は中国政府の今回の行動にとても強く抗議します。この行動は、南シナ海地域における平和と安定を脅かす行動であり、ベトナムの主権を侵害する行為です。また、南シナ海における航行と上空通過の安全、安全と自由を脅かすものです。ベトナム政府から中国政府に対しては、今後は同様およびそれ以上の行動を行わないこと、国際法の関連規定に基づき、地域の紛争を複雑かつ拡大させる行動を行わないことなどを要求する。ベトナム政府は、国際法などに基づき平和的に南シナ海におけるベトナムの正当な領有権を断固として守る方針である。」