アメリカ・ベトナム首脳会談-中国問題は必要以上に触れず

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ベトナム政府およびアメリカ政府は、アメリカに訪問中のベトナムの最高指導者であるベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長が、オバマ大統領と7月7日に米・ベトナム首脳会談をホワイトハウスで実施したことを発表した。ベトナムの最高指導者がアメリカに訪問したのは、ベトナム戦争の終結後では初めての事である。

この会談では、両国の基本方針として、お互いの政治体制が異なることを相互に認識しあい、内政に干渉することなく両国の関係を強化していくことで合意した。関係を強化する分野として、科学・教育・健康・環境などの分野の協力だけでなく、国防・安全保障に関する協力を強化することにも合意した。ベトナム政府は中国政府と南シナ海で領有権争いを実施しているが、中国政府を必要以上に刺激させないためか「南シナ海などにおける紛争は国際法に基づいて処理すべきという認識で一致した」というコメント以上のことは表明しなかった。

両国の関係を更に強化すべく、グエン書記長はオバマ大統領へベトナムに訪問することを呼び掛け、オバマ大統領はこの招待を喜んで承諾した。また、TPP協定に関しても両政府は前向きに検討していくことで合意した。その他の二重課税の回避協定などについても話し合われた。

アメリカ・ベトナム首脳会談後の記者会見でオバマ大統領は、ベトナム戦争終結から40年が経ち国交樹立から20年の節目の年に当たる今年に、グエン書記長を迎えることが出来たことは非常に歓迎すべき事であり、今後は両国は悲しい歴史を乗り越え関係を強化していく方針であることを述べた。