海上保安庁は初の女性派遣協力官を含む職員をベトナムに派遣
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海上保安庁は、外国海上保安機関の能力向上支援専従部隊である「海上保安庁モバイルコーポレーションチーム」(MCT)初の女性派遣協力官を含む職員5名を、ベトナム海上警察(VCG)に6月17日から21日までの日程で派遣したことを発表した。
今回実施された研修は、「海上保安庁とベトナム海上警察との間の協力覚書」に基づいて、ベトナム海上警察の要請により実施されたものとなる。日本から派遣された者は、総務部海上保安国際協力推進官とモバイルコーポレーションチーム(MCT)の職員4名となる。訓練対象者はベトナム海上警察法執行職員15名となる。日本とベトナム側からそれぞれ女性1名が参加している。
実施された内容は、『講義』と『模擬訓練』となる。『講義』では、「海上保安庁の立入検査概論」として立入検査の実施方法や必要な器材等について講義を実施した。『模擬訓練』では、密輸容疑船の乗組員に対する立入検査を想定し、女性被疑者を含む身体検査の実施方法、船内外の検索手法、立入検査における記録方法について実技指導の後に、VCG職員による模擬立入検査を実施し、指導・助言を実施した。研修に初参加したVCG女性職員も、被疑者役の女性派遣協力官が隠し持っていた密輸品を見つけ出すなど十分な成果を上げていた。