ベトナムと南シナ海・北朝鮮・TPP11・RCEP問題で連携

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総理特使の薗浦健太郎内閣総理大臣補佐官は、ベトナムに11月4日から6日の日程で訪問し、ベトナム政府高官との会談や日本の陸上自衛官等が参加して実施するPKO分野の訓練開講式に参加した。

チョン党書記長・国家主席への表敬訪問では、安倍総理大臣からの祝辞の書簡を手交するとともに、「日越共同ビジョン声明」に基づいた両国間の広範な戦略的パートナーシップはあらゆる分野で良好に発展しており、この関係を更に発展させるために今まで以上に緊密に協力していきたい旨を述べた。チョン党書記長・国家主席からは、安倍総理大臣からの祝辞に心から感謝を述べるとともに、両国間の広範な戦略的パートナーシップを更に高めていきたい旨を述べた。また、両者は北朝鮮問題や南シナ海問題やTPP11等の地域・国際情勢に関しても意見交換をした。

グエン・スアン・タン・ホーチミン国家政治学院長、ブイ・タイン・ソン筆頭外務次官、ファム・ゴック・ミン・ベトナム人民軍副総参謀長とも会談を実施した。これらの会談では、防衛・安保・経済・人材育成等の分野における二国間協力促進について意見交換し、南シナ海・北朝鮮・TPP11・RCEP等に関しては連携していくことを確認した。

「国連PKO支援部隊早期展開プロジェクト(RDEC)・アジア及び同周辺地域」試行訓練開講式へも出席した。この開講式はハノイ近郊のベトナムPKOセンターで行われ、薗浦補佐官からは、アフリカにおけるプロジェクトの成功を受けて、今回は初めてアジアにおいても日本の陸上自衛官等の参加を得て施設要員の能力構築支援を行うこととなったことを紹介した。