自衛隊がベトナムに国連平和維持活動の能力構築支援

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日本の防衛省・自衛隊は、ベトナムに対する能力構築支援事業として、国連平和維持活動(PKO)分野の協力を8月20日から24日にかけて実施した事を発表した。

日本政府とベトナム政府は、防衛交流・協力促進に関する「日越共同ビジョン(2018年4月署名)」において、国連平和維持活動(PKO)分野の協力を確認していた。この合意に基づき、国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)への初の工兵部隊の派遣を目指すベトナム人民軍のUNMISS工兵部隊派遣要員に対し、陸上自衛隊の南スーダン派遣施設隊の経験・教訓を共有するセミナーが実施される事となった。

今回の支援は、ベトナム人民軍UNMISS工兵部隊派遣要員20名に対して実施され、自衛隊から派遣された要員は防衛省国際政策課員1名と陸上自衛官4名となる。支援対象の20名には、陸上自衛隊が5年以上にわたるUNMISSへの部隊派遣によって得た知見を、3日間にわたる講義を通じて共有した。また、部隊研修を通じてベトナム人民軍工兵部隊の派遣に向けた準備状況を確認した上で意見交換も実施し、ベトナム人民軍のUNMISSへの工兵部隊の派遣に向けた準備に貢献した。

自衛隊では、ベトナムへの能力構築支援事業を継続して実施しており、今年の支援では航空救難・不発弾処理、昨年の支援ではサイバーセキュリティ・航空医学・航空救難・航空医学等を実施している。