ベトナムと病院省エネ・ホテル省エネの温室効果ガスの排出削減で協力
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日本の経済産業省は、ベトナムとの二国間クレジット制度(JCM)プロジェクトにおいて、2件のクレジットが発行された事を発表した。
二国間クレジット制度(JCM)は、優れた低炭素技術や製品の移転を通じた相手国での温室効果ガスの排出削減・吸収への貢献を、日本の貢献分として適切に評価する仕組みである。今回はベトナムとの間で2件のクレジット発行に至ったプロジェクトが発表された。
「国営病院における省エネ/環境改善によるグリーンホスピタル促進事業」プロジェクトは、ベトナムのハノイとホーチミンの国営病院に、高効率性能のインバーターエアコンを設置し、それらを最適に制御するエネルギー・マネジメント・システム(EMS)を用いた技術実証を行うものである。また、病院内の空気の質の改善も同時に行うことで「グリーンホスピタル」の確立・促進を目指す。病院全体での省エネ効果は35%となる。プロジェクトを実施する者は、NEDOから三菱電機株式会社・三菱商事株式会社・三菱UFJモルガン・スタンレーに委託されている。なお、クレジット発行量は878tとなる。
「ベトナム版V-BEMS開発によるホテル省エネ促進実証事業」プロジェクトは、ベトナムにおける一般的なホテルのエネルギー消費割合の85%を占める空調・給湯・照明の3つの用途に対して省エネ施策を効果的に実施するため、ビルエネルギーマネジメントシステム、高効率蒸気ボイラー、ヒートポンプ給湯器及びLED照明器具を導入し、省エネの有効性を検証するものである。このプロジェクトを実施する者は、NEDOから日比谷総合設備株式会社・三菱UFJモルガン・スタンレーに委託されている。なお、クレジット発行量は261tとなる。