悪質な留学・技能実習の仲介業者に注意喚起、在ベトナム日本大使館

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在ベトナム日本大使館は、「留学」や「技能実習」で日本に行くことを希望しているベトナム人に対して、仲介業者(ブローカー)に注意するように呼び掛けている。

近年の日本とベトナムの良好な関係を背景として、ベトナムから日本に留学や技能実習等により訪問する事を希望している人が急増している。しかしながら、悪質な仲介業者が多数存在しており、多額の手数料などを不正に徴収している事等により、返済しきれないほどの高額の借金を背負って来日してくる人も出てきてしまっていた。そのため、在ベトナム日本大使館から、留学や技能実習に関する注意喚起が出されることとなった。

「留学」に関しては、一部の留学斡旋業者のウェブサイトには、誤った情報が掲載されていると注意を呼び掛けている。具体的には、「勉強しながらでもアルバイトで1ヶ月30万円稼げる。」「1時間に3000円の時給がもらえる。」「留学中は、アルバイトで得た給与で、学費と生活をカバーでき、国に仕送りができる。」との例を挙げており、いずれも間違った情報としており、日本での資金計画やアルバイトに関しては、日本政府の留学交流推進機関である日本学生支援機構(JASSO)が発行する「Student Guide to Japan」をよく読んで計画を建てるべきとしている。

「技能実習」に関しては、日本とベトナムの協力覚書においてブローカーは明確に禁止されているとしている。技能実習を希望する人は、ブローカーを相手にせずに直接送出機関や留学斡旋業者に連絡すべきとしている。技能実習生に対する手数料は、ベトナム労働・傷病兵・社会省の通知により、3年契約の場合には3,600USドル以下、1年契約の場合には1,200USドル以下と明確に上限額が定められている。また、保証金の徴収も日本の法令により禁止されている。そして、手数料などを支払ったときは正式な領収書を受領すべきともしている。