ベトナムの小学校給食の改善のためスクール・キッチン建設支援

• 6 12月 2017

在ベトナム日本大使館は、ベトナムの東北部にあるランソン省の小学校の給食の質を改善させるため、スクール・キッチンの建設などを支援する事を発表した。

ランソン省ランソン市ホアンヴァントゥ区にあるホアンヴァントゥ小学校では、学校に設けられているキッチンの構造や調理器具が、食品衛生や調理の効率性の観点から考慮されていないため、衛生上に問題があり児童の成長に不可欠な栄養面に配慮した給食献立を提供することが困難な状況にあった。そのため日本政府は、草の根レベルの住民に直接裨益する小規模な事業のために必要な資金を供与する『草の根・人間の安全保障無償資金協力』の枠組みを活用した支援を実施する事を決定した。

この支援は、「ランソン省ホアンヴァントゥ小学校スクール・キッチン建設計画」として実施される。供与金額は74,294米ドルとなる。今後は、小学校給食の質の改善を通じて生徒の栄養状況を改善するために、調理員や食材の動線を考慮したスクール・キッチンを建設する。給食の献立が栄養バランスや食品衛生の観点から改善される事となるため、生徒の食生活に対する意識が向上する事も期待されている。なお、この小学校は今年の1月から味の素社による「学校給食プロジェクト」を実施している。