日本はベトナムの網膜硝子体疾患患者の発見・治療を支援
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在ベトナム日本大使館は、ベトナムにおける医療サービス向上のために、フエ眼科病院に光干渉断層計(OCT 装置)を整備する支援を実施する事を発表した。
ベトナムでは、首都ハノイと最大商都ホーチミン市以外では、緑内障・糖尿病網膜症・加齢黄斑変性の早期発見・診断・治療に不可欠な検査機器であるが光干渉断層計(OCT 装置)が整備されている病院が無い状況である。中部地域の眼科分野の基幹病院となっているフエ眼科病においても、OCT 装置が整備されていないが、フエ省や近隣省から年間 4,000 人の網膜硝子体疾患の患者が訪れていた。この病院に訪問する患者は、眼疾患の早期発見・治療を行うことが出来ないために、患者たちは失明の脅威にさらされていた。そのため日本政府は、フエ眼科病院にOCT 装置を整備するための支援を実施する事を決定した。
この支援は「フエ眼科病院光干渉断層計整備計画」として、フエ眼科病院に91,056 米ドルが供与されるものである。この支援が実施される事により、導入される機材で中部地域の網膜硝子体疾患を持つ患者の早期発見・診断・治療が可能となり、これらの疾患による失明を防ぐことができるようになる。