日本の釣り具メーカーのタイ展開をJBICは支援

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日本の政策金融機関であるJBIC(株式会社国際協力銀行)は、釣り針等の製造・販売などを手掛ける日本の萬国製針株式会社のタイ進出を支援するため、20百万タイ・バーツを限度とする融資契約を締結した事を発表した。

萬国製針株式会社は1948年に設立された中小企業であり、手芸針・医療用電極針・釣り針等の製造や販売などを行なう企業である。萬国製針では2010年にタイ現地法人「BK JAPAN NEEDLE (THAILAND) CO., LTD」を設立し、アジアや中東・欧米などの世界各国へ商品を販売していた。このタイにおける事業展開は、日本全体の産業力向上に繋がるとJBICは判断したことにより、「海外展開支援融資ファシリティ」の一環として、萬国製針のタイ展開を支援する事を決定した。

今回の融資は株式会社広島銀行との協調融資により実施され、JBICが20百万タイ・バーツ、広島銀行が20百万タイ・バーツの、合計で40百万タイ・バーツが実施される。融資される資金は、タイ中部のチョンブリー県における生産設備の増設に使用される予定。JBCIは、今後も中小企業の海外展開を支援するために、現地通貨建てファイナンスなどを活用した支援も実施していく方針である事を表明している。