三井物産がタイで洗剤原料を生産開始
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三井物産株式会社は、タイ現地に設立した法人「LABIX」が、当初の計画通りに3月から年間10万トン規模で洗剤原料のリニアアルキルベンゼン「LAB」の生産を開始したことを発表した。
東南アジア地域においては、経済成長と人口増加に伴い石油由来の洗剤原料「LAB」が増加しており、今後も安定的な需要が見込まれていた。三井物産では、既に中国やマレーシアなどの地域においてパーム油由来の天然系洗剤原料・界面活性剤原料の製造販売事業に参画していた。そのため、この地域における石油由来の洗剤原料の需要も獲得するために、タイ石油精製会社「タイオイル(Thai Oil Public Company Limited)」と共同で法人「LABIX」を設立し、事業への参入を行うことを決定した。
この事業で建設した生産設備は、タイオイルグループ内の製油所敷地に併設されている。この設備では、LABの原料から製品まで一貫した生産・販売を行っており、東南アジアで初めてのものとなる。三井物産とタイオイルグループは長年にわたる協力関係があることからも、今後も協力関係を進めて事業の優位性を高めていく方針である。