東京都中小企業振興公社は中小企業のASEAN進出を支援

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公益財団法人の東京都中小企業振興公社は、ASEANへのビジネスマッチング支援等を本格的に開始するために昨年の12月にタイの首都バンコクに拠点を開設していたが、この拠点を通じたビジネスマッチングを本格化させることを発表した。

ASEAN地域では、昨年末にアセアン経済共同体(AEC)が設立された事もあり、この地域における経済成長は更に加速するとみられている。日本の中小企業においても、このアセアン地域への進出を狙っている企業は多数存在しているが、自社のみでは進出先における協力企業などを見つけることが難しいという問題などが発生していた。そのため、東京都内の中小企業の経営の発展と安定に貢献することを目的とした様々な支援を実施している東京都中小企業振興公社では、これらの問題点を抱える中小企業の支援を行うべく、タイの首都バンコクにビジネスマッチングなどの支援を行う拠点を昨年の12月に設立していた。

このタイに開設した拠点では、日本とタイのビジネスマッチングのサポートを本格的に開始するため、タイ事務所HP上に支援企業やタイ拠点を紹介する動画を公開した。また、タイ拠点の開設後には、日本・タイ企業や公的機関などから約250名の事務所への来訪者があり、様々な相談に応じている。

東京都中小企業振興公社は、今後もタイ工業省・カシコン銀行・東京都立産業技術研究センターバンコク支所などとの連携のうえで、都内の中小企業の海外展開を現地でサポートするとともに、アセアン地域におけるビジネスネットワークの拡大の促進を目指していく方針であることを表明している。