タイの2016年GDP見通し下方修正、CPIも下落

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タイ商務省は、タイの2015年12月の消費者物価指数(CPI)が105.74(速報値)となったことを1月4日に発表した。12月のCPIを前年同月と比べた場合には0.85%の下落となり、12カ月連続の下落となった。また、2015年通年のCPIは2014年と比べた場合に0.9%の下落となった。

このCPI下落の主な要因としては、原油価格の下落が様々な面に悪影響を与えているとされており、2016年にもこの原油安の影響が続くとみられている。なお、タイ商務省の2016年のCPI予測は、景気回復が行われた場合に年間のCPIは1-2%程度上昇する見込みであるとしているが、景気回復が行われない場合には現時点では不明としている。

タイの中央銀行は、タイ国内の景気は緩やかな回復傾向にあるとしているが、2016年のGDP成長率の見込みを当初見込み(9月)の3.7%から3.5%に下方修正すると先月末に発表している。タイの2016年の経済状況の見通しは、タイ政府および中央銀行などからは回復する見込みであると発表されているが、エコノミスト達の間では意見が大きく分かれている状況である。