タイ爆破テロ事件の容疑者が起訴、真相は不明なまま終結
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タイの首都バンコクで今年の8月に発生した爆破テロ事件の実行犯として2名が逮捕されていたが、タイの検察当局はこの容疑者である2名を計画殺人罪などの罪状で24日に軍事裁判所に起訴した。軍事裁判所における裁判であるため、今後の審理内容などの詳細は公開されない可能性がある。
爆破テロ事件の容疑者として17名に逮捕状が出ている。逮捕されたのは2名のみであり、他の15名に関しては現在は捜索を継続している。しかしながら、以前のニュース(タイの爆弾テロは捜査が終了ーまだ未解決との声も)でも報じているが、新たな調査などは行わないことを警察当局は宣言している。外国人観光客を含む20名が死亡、100名以上の負傷者が発生する大事件にも関わらず、動機などの詳細が明らかになっておらず、また逮捕された容疑者が中国の少数民族のウイグル族とみられていることからも、真相を明らかにすべしとの声も多数あがっている。
両被告が起訴されたのは軍事裁判所であるため、審理内容などの詳細は一般的には公開されないのが通例である。また、現在のタイは軍事クーデータが発生した後の暫定政権であることからも、公平な審理が行われずに、恣意的な審理および判決が行われる可能性も指摘されている。