福岡県産のみかんが初めてタイに輸出
福岡県は、福岡県産のJAふくおか八女の青島温州のみかんが初めてタイのバンコクに輸出される事を発表した。
福岡県では、福岡県産の農林水産物の海外輸出を推進しており、生産者の所得向上を目指し産地と連携し農林水産物の輸出拡大を図る事を目的として「九州農産物通商株式会社」を設立していた。この会社の主な株主は、福岡県・JA福岡中央会・JA福岡信連・JA全農・JA共済連等となる。この企業では、福岡県産・九州産を中心に国産の農林水産物を輸出している。
福岡県のみかんにおける取組では、2014年からJAふくおか八女と連携して、タイへのみかん輸出を目指した取組を進めていた。具体的な取り組み内容としては、2014年には生産地域指定を申請し、ミカンバエの発生がないことの確認に必要な3年間のトラップ調査をスタートした。2015年から2016年は、2年目・3年目トラップ調査を実施して2017年もトラップ調査を実施し、日本とタイ両国の植物防疫官による生産園地と選果こん包施設の現地査察が行われた。2018年にもトラップ調査を行い、JAふくおか八女が申請していたタイ向けカンキツ類の生産地域指定についてタイ側が認可した事により、輸出が解禁となっていた。
これらの認可を受けて、日タイ両国の植物検疫官による輸出検査の準備が整ったことから、九州農産物通商株式会社により初めてタイにみかんが輸出されることとなった。輸出される量は、8kg箱×約125箱の合計約1トンとなる。予定している輸出スケジュールは、1月23日にJAふくおか八女で輸出検査する。24日にANAカーゴを活用したみかんの輸送を行い、北九州空港から那覇空港を経由してタイ・スワンナプーム空港に到着する。25日にタイ国内において輸入検査を行う。26日から3月3日まで、週末を中心として販売促進フェアを現地量販店で開催する。フェアはセントラル・チットロム等のバンコクの量販店で実施する予定である。