タイの静養地、ホアヒン【コラム】
バンコクから車で3時間半ほどのところにホアヒン(Hua Hin)というリゾート地があります。ちょうどパタヤの対岸部分(バンコク湾)に位置しています。
このホアヒンは今は亡きブミポン国王が愛したリゾート地として有名です。このあたりにはスウェーデン村のようなところがあり、退職をした多くのスウェーデン人がヴィラのような処に住んでいます。海岸沿いにありますから海産物には恵まれていますが、あとは空と海と風があるだけのリゾート地です。
故ブミポン国王はこの地を特に愛した訳ですが、それはバンコクがあまりにも都会化されたからだと私は考えています。ここホアヒンには都会の騒々しさやショッピング街、高層ビルディングがありません。あるのは空と海と風だけです。一日ひたすらぼんやりと海を眺めて過ごす。遠くの船を眺めたり、時々海風を感じたり、そしてうたた寝を楽しむ。そうした楽しみをヨーロッパの人達はよく知っているようです。何もしない贅沢を味わえるんですね。多くの日本人はおそらくこのような楽しみ方はできないのではないでしょうか。少し残念な気持ちになります。
ここホアヒンには綺麗な駅舎があります。国王が何度も訪れていたからでしょうか。またとても歴史のあるゴルフ場もあります。私も何度かプレイをした事がありますが、ほぼフラットで歩きやすかったような記憶があります。とてもゴルフの上手なキャディーさんが付いてくれた事がありましたが、いいクラブを持っていますね、と褒められた事を憶えています。私のプレイには終始無言でしたが。(笑)
海岸では乗馬を楽しむ事ができます。海辺を馬で散歩するのは欧米人が多いようです。以前はあまり日本人の方を見かける事はありませんでしたが、最近はどうなんでしょうか。パタヤはいわゆる観光地ですが、ホアヒンは静養地という言葉がしっくりくるかも知れません。静養に訪れるわけですから空と海と風で十分なのでしょうね。仕事で疲れ切った時、都会の喧騒が嫌になった時に一度訪れてみてはいかがでしょうか。お薦めのホテルはソフィテルホテルです。広い庭園のたくさんの木々や花があなたを優しく迎えてくれる事と思います。
【著者プロフィール】
三浦純一 66歳
フォーバル・ベトナムのシニアアドバイザーとして2年。主にホーチミンでの現地法人立上げ、工業団地進出支援。ベトナムでの進出支援はほとんど製造業で約7社。
サイエスト株式会社 海外進出支援サービス 「グローバル顧問」所属
http://www.globalkomon.com