アジア拠点のハブのシンガポールへDHLが90百万ユーロ以上の投資

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シンガポールに拠点を置く海外企業の数は7,000社を超えており、その企業の多くはアジア拠点のハブとしてシンガポールの拠点を活用している。そのため、各国の物流会社はシンガポールにおけるサプライチェーンの強化を図ってきている。この動きに伴い、DHLはシンガポールに90百万ユーロ以上の投資を行い、サプライチェーンの更なる強化を行うことを発表した。

DHLの発表によると今回の主な投資の狙いは以下である。
・2018年までに倉庫の自動化・輸送・追跡などの技術力の向上および従業員の専門的知識を高める
・90,000平方メートルの保管施設を建設し、宇宙開発分野やヘルスケア分野、技術部門の顧客の要求を満たす
・ドイツ以外では初の開発センター(ASIC)を置き、その地域でのロジスティクスサービス・ソリューションを提供するための重要拠点とする。

また、DHL東南アジア管轄のCEOのオスカール氏は以下のコメントを発表している。
・この改革が完了する2018年までにシンガポールで従業員を2000人以上増強する
・このことは2015年までに現在の65パーセント増の25000人まで従業員を増やすという我々のエリア目標によるもの
・2013年のエリア成長戦略の発表以来、DHLは140百万ユーロを東南アジアエリアへ投資した

今回のDHLの動きを受けて、他の物流企業もシンガポールの拠点を強化する動きがあり、シンガポールはアジアのハブとしての機能がますます強化されていく見込みである。