ラマダン明けを迎えたシンガポール

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シンガポールは中国系、マレー系、インド系などの住民から構成されている多民族国家であるため、国家の祝日として様々な宗教に関連する祝日が設けられている。シンガポールに在住するマレー系でありイスラム教を信仰する住民達は、ラマダン(ラマダーン)期間中の断食明けに「ハリ・ラヤ・プアサ」と呼ばれるお祭りを実施しており、今年もこのハリ・ラヤ・プアサを7月17日に実施している。

ラマダンおよびハリ・ラヤ・プアサの日程は、イスラム暦(ヒジュラ暦)に従って実施されるために、日本などで使用されている太陽暦で表すと年ごとに異なることとなり、今年は6月18日からラマダンを迎え、7月17日にハリ・ラヤ・プアサが実施されることとなった。また、ラマダン期間中は日中は食事が出来ずに日没後にしか食事が出来ないため、イスラム教徒は日没後に食事をすることとなる。

(チャンギ・ロード通りの様子)

イスラム教を信仰するマレー系住民の多くは、パヤ・レバー(Paya Lebar)駅周辺のゲイラン地区に在住している。この地区のチャンギ・ロード(Changi Road)では、毎年この時期になると、日没後に食事するための屋台と、ハリ・ラヤ・プアサを迎えるために必要な品物を買うための屋台が出ている。今年も屋台が多く出ており、ハリラヤセールなどが実施されていた。

(ハリラヤセールを実施している店)

屋台では珍しい食品なども販売されており、日本のたこ焼きが6個で2$(シンガポールドル)で販売されていた。

(日本のたこ焼きも販売されていた)

ハリラヤセールで大量に食品等を購入した住民に話を聞くと「家族みんなで無事にハリ・ラヤ・プアサを祝えるのが嬉しい。」「ラマダン明けのお祭りは毎年楽しみ。」「ハリラヤセールの時には、いつもよりも安いために、必要じゃないものまで色々と買ってしまう。」などと述べていた。