海上保安庁の航空機をフィリピンとジブチに派遣
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日本の海上保安庁は、海賊対策等における海外政府との連携強化のため、フィリピン政府とジブチ共和国に航空機を2月24日から3月2日の日程で派遣する事を発表した。
日本政府は、ソマリア沖やアデン湾において付近を航行する船舶を海賊等から護衛する活動を実施している。この活動には、海上自衛隊・航空自衛隊・陸上自衛隊のみならず海上保安庁も協力している。この活動の際に、海賊などを逮捕し日本に輸送する必要が出た場合に備えて、円滑・迅速な身柄の護送を行う事を可能とするために、海上保安庁は航空機をジブチに派遣し海賊護送訓練等を定期的に実施していた。
海上保安庁は更なる訓練を行うために、通算で6回目となるジブチへの部隊派遣を実施する事を決定した。また、南シナ海問題で中国政府と争っているフィリピン政府からは、海上における執行能力向上支援等の要請が行われていたため、これらの要請に応える形で復路においてフィリピンに寄港する。
今回派遣される航空機は、第三管区海上保安本部の羽田航空基地所属のガルフ V「うみわし」となる。派遣される者は、海上保安監の他18人となる。派遣される一団は、25日にジブチに到着した後に、海賊護送訓練・沿岸警備隊や国家治安庁との意見交換などを実施する。その後は、3月1日にフィリピンに到着し、沿岸警備隊や外務省との意見交換を実施する予定である。これらの活動を通じて、それぞれの国の海上保安機関等との連携・協力関係の強化を図っていく方針である。