日本はフィリピンにテロ対策武器を供与、中国・ロシアに対抗

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日本の外務省は、フィリピン政府に対して日本で製造されたテロ対策資機材の調達のための資金として6億円の無償資金協力を実施する事を発表した。

日本の安倍晋三内閣総理大臣は、12日から17日の日程でフィリピン、オーストラリア、インドネシア、ベトナムの4カ国に訪問するために、最初の訪問国であるフィリピンに訪問していた。安倍総理大臣はロドリゴ・ドゥテルテ大統領と首脳会談を行い、安倍総理は今後5年の間に日本側から官民合わせて1兆円規模の経済協力を行うことを約束した。以前からドゥテルテ大統領から要請されていたフィリピンのテロ対策支援にも応じる事を表明し、高速小型艇などを供与する事も約束した。

このフィリピンのテロ対策支援を行う事を約束すると同時に、フィリピン政府側が日本国内で製造されたテロ対策資機材を調達するために必要となる資金の6億円を、日本政府は無償資金協力として供与する。

この無償資金協力支援は、日本の防衛産業の発展への貢献にも繋がるものであるが、中国・ロシアに対抗する意味合いも強いとみられている。従来のフィリピンへの主要な武器提供国はアメリカであったが、ドゥテルテ大統領がオバマ大統領へ暴言を吐くなどした事により、アメリカ側はフィリピンへの一部の武器提供を停止する事を表明していた。この停止に伴い、ドゥテルテ大統領は中国とロシアに武器を提供するように呼び掛けており、両国とも応じる姿勢を見せている。