フィリピンは経済成長しても漁師や農民の貧困率は改善せず

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フィリピンの近年の経済は好調であり、IMF(国際通貨基金)の発表によると、ここ数年の経済成長率は以下の通りである。

2010年:7.63%
2011年:3.64%
2012年:6.82%
2013年:7.16%
2014年:6.47(推定)

しかしながら、フィリピン統計局が7月4日の発表した貧困率の調査結果によると、漁師や農民などの一次産業の労働者の貧困率はあまり改善されていない事が明らかになった。

フィリピンでは一次産業に従事している人口割合が高いため、一次産業の貧困率が高いという事は、国民の多数が経済成長の恩恵を受けれていない事となる。
フィリピンだけに限らず日本および諸外国においても、経済自体は好調でもその結果の利益が二次産業および三次産業の労働者にしか還元されないという問題はあるが、フィリピンも同様の問題に直面している。

アキノ大統領は独立68周年を祝福して更なる経済成長を約束しているが、その経済成長が全ての国民、特に一次産業の労働者に還元されるかは未知数である。