岸田外相はドゥテルテ大統領に直接発言の真意を問う

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フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は、アメリカ政府との同盟を破棄し南シナ海問題は中国政府との二国間協議により解決する方針である事を表明したが、岸田外相はドゥテルテ大統領が訪日した際に直接ドゥテルテ大統領にこれらの発言の意図などを確認する方針である事を21日の記者会見の際に明らかにした。

記者会見の際に記者から「フィリピンのドゥテルテ大統領が訪中した際の会見にて、アメリカ政府とは経済的・軍事的の両面からも決別すると発言しました。日本政府としても、フィリピン政府とアメリカ政府の関係が悪化することは、この地域の安全保障上の面で良くないという考えを持つと思いますが、岸田外相はどの様な考えを持っていますか?」との質問が行われた際に、岸田外相は「ドゥテルテ大統領は様々な発言をしており、様々な評価が行われています。日本政府としては、来週にドゥテルテ大統領が訪日する予定でありますので、直接話を伺い、意思疎通を図っていきたいと考えています。私自身も25日にはドゥテルテ大統領との夕食会を予定していますので、直接会話をして、意思疎通を図っていきたいと考えています。」と回答した。

また、記者から「ドゥテルテ大統領と習近平国家主席との会談において、南シナ海問題は対話に道に戻るという事で合意し、事実上の棚上げとなったという見方もあります。日本政府としては、今後南シナ海問題をどう対処していくのでしょうか?」という質問に対しては、岸田外相は「仲裁裁判所の判決を一時的に棚上げとするという報道に関しては私も承知しています。私も8月にダバオでドゥテルテ大統領とお会いし直接会話させて頂いております。その際には、海における法の支配の重視ということで見解を一致しております。いずれにせよ、来週のドゥテルテ大統領の来日の際に、直接お話をして意思疎通を図っていきます。」と回答した。