日本は海産物を加工する水産加工施設をフィリピンへ供与
このページの所要時間: 約 0分59秒
日本政府は、大型台風ヨランダにて大規模な被害を受けたフィリピンの復興を支援していたが、この支援の一環として実施していた水産加工施設の整備が完了した事に伴い、引き渡し式典を実施した事を発表した。
この支援は「台風ヨランダ災害復旧復興支援プロジェクト」の一環として実施されていたものである。完成された2階ピロティ式水産加工施設は、高潮などの災害被害を防止する観点から鉄筋コンクリート造りとなり、1階部分を柱のみを残して外部空間とする建築形式のピロティ式を採用している。この水産加工施設を利用する事により、近海で養殖している海産物(カキ・ミルクフィッシュ)を燻製や干物などに加工する事が可能となり、高付加価値な海産物を生産する事が可能となる。これにより、裨益者である漁業者などの収入が改善する事が期待される。
開催された引き渡し式典では、フィリピンの農業省水産養殖局や科学技術省などから関係者が参加し、日本政府側は書記官やJICA本部などから関係者が参加した。今後は、引渡しを行った水産加工施設を軸として、養殖技術・食品加工技術・マーケティングの技術指導・研修等を実施していく方針である。