日本銀行とフィリピン中央銀行が現地通貨調達で制度整備

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日本の中央銀行である日本銀行とフィリピン中央銀行は、フィリピン中央銀行による円貨現金を担保としたフィリピン・ペソ供給ファシリティの整備を実施した結果、日本の銀行が日本円を担保としてフィリピン中央銀行からフィリピンのペソを調達出来るようになった事を発表した。

この取り組みは、フィリピン金融市場の安定性向上を目的として、日本銀行とフィリピン中央銀行が2015年2月に基本合意したクロスボーダー担保取極に基づくものである。これにより、日本の銀行がフィリピンで事業活動を行う際に、緊急時にフィリピン中銀に対して円貨現金を差し入れることでフィリピンのペソの供給を受ける事が可能となった。この取り組みは、日銀とフィリピン中銀により、日本政府とフィリピン政府の経済・金融関係のサポートに対するコミットメントを強化するものである。

日本企業はフィリピンに積極的に進出しているが、現地通貨を円滑に取得する際の手続きに問題が発生していた。今回の取り組みにより、フィリピンにおいて日本の銀行がフィリピン通貨を円滑に取得する事が可能となったため、日本企業のフィリピン進出が更に促進される事となった。