フィリピンでは処刑を恐れた麻薬常用者・売人が相次いで自首

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フィリピンでは麻薬撲滅を宣言しているロドリゴ・ドゥテルテ大統領が就任したため、処刑を恐れた麻薬常用者・売人が相次いで自首している事を現地メディアが報じた。

6月30日に就任したロドリゴ・ドゥテルテ大統領は、選挙活動中から麻薬撲滅を訴えており、麻薬犯には賞金首をかける事と自警団による自発的な逮捕や処刑を認める旨の宣言を行っていた。これらの過激発言は、ドゥテルテ氏がダバオ市長時代に現地の治安を劇的に改善していたため、支持者達からは歓迎をもって受け入れられていた。大統領の就任式においても同様の旨を述べており、フィリピン国内の犯罪撲滅を最優先事項として挙げていた。

このロドリゴ・ドゥテルテ大統領が誕生したことにより、警察による司法手続きをえない処刑や自警団などによる私刑を恐れた麻薬常用者や麻薬売人が相次いで自首する事態が発生している。自首をした彼らは「殺される可能性があるのであれば、逮捕され刑務所で暮らした方がましだ。」「麻薬からは手を切りたいので政府も手助けをしてくれると助かる。」「今までは麻薬で儲ける事が出来ていたが、今が潮時なんだろう。」などと述べていた。