フィリピンにMERSコロナウイルス感染者が入国

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フィリピン保健省は、中東からフィリピンに到着した36歳の外国人が、MERS(マーズ)コロナウイルスに感染していたことを記者会見において発表した。この外国人は、アラブ首長国連邦(UAE)から6月19日に入国しており、7月2日にMERSコロナウィルスの症状を発症していたため、感染を確認するための検査を行っていたが、正式に感染していた事が確認された。なお、個人の特定を防ぐために、国籍、性別、氏名などの情報の公開は行われていない。

フィリピン保健省の発表によると、この感染者は熱帯医学研究所(RITM)で隔離されており、現在は回復傾向にある。この感染者と接触していた人達も同研究所などで隔離中であり、症状などを確認している。また、感染者と同じ航空機に搭乗していた乗客約200名の状況確認・追跡を行うため、保健省は乗客達への連絡を開始している。

今回の感染者の入国が確認されたため、保健省および大統領府は、空港および湾岸などの入国する際の検疫の確認を強化する方針を明らかにしている。また、自国民に向けて、MERSコロナウィルスの症状が発生した場合には、早急に病院などで診察を受けるように呼びかけている。