商工中金は日本の築炉工企業のフィリピン展開を金融面から支援

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株式会社商工組合中央金庫(商工中金)は、日本の中小企業の海外進出を支援する活動の一つとして、株式会社木下築炉のフィリピン展開を金融面から支援することを発表した。

株式会社木下築炉は、大分県大分市に本社を構え、工業炉の設計施工や焼却炉のメンテナンス等の築炉工事を行う事業者である。木下築炉は、技術力の高さや徹底した安全管理が評価されており、事業の強化とともにフィリピン人技能実習生の帰国後の雇用を確保するため、フィリピン現地法人を設立し、フィリピンの地方公共団体向けに火葬炉の販売とメンテナンスを行う事業計画を策定した。

商工中金では、木下築炉の取組みがフィリピンにおける社会インフラ整備に貢献したうえで、外国人技能実習生の母国での就労先を確保する点などを高く評価したため、融資を実施することを決定した。融資は商工中金の大分支店から5 百万円が行われ、この資金はフィリピン現地法人「KINOSHITA CHIKURO PHILIPPINES,Inc.」への貸付として利用され、フィリピン現地法人は国内での販売体制を整えるための資金として活用する。

商工中金は、今後も中小企業の海外進出を金融面からサポートしていく方針であることを表明している。