陸上自衛隊多用途ヘリコプターの部品等をフィリピン空軍へ贈与
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日本の外務省と在フィリピン日本大使館は、陸上自衛隊多用途ヘリコプターUH-1Hの部品等をフィリピン空軍へ贈与する書簡の交換が実施された事を発表した。
日本の防衛省は、フィリピン国防省との間で陸上自衛隊多用途ヘリコプターUH-1H部品等のフィリピン空軍への移転に関して調整していたが、フィリピン国防省からの無償譲渡依頼の申出を受けて、自衛隊で不用となったUH-1Hの部品等を無償譲渡することを決定するとともに、6月2日に開催されるIISSアジア安全保障会議(シャングリラ会合)に併せて実施された日本・フィリピン防衛相会談で小野寺防衛大臣(当時)とロレンザーナ国防大臣の間でUH-1Hの部品等を無償譲渡することを確認していた。
この合意に基づいて、11月7日にフィリピン国防省において、駐フィリピン日本国大使とフィリピンのテオドロ・ロクシン外務大臣との間で、自衛隊で使用されていたUH-1Hヘリコプターの部品及び器材の贈与に関する書簡の交換が行われた。フィリピンは、UH-1Hを人道支援・災害救援、輸送及び警戒監視のために使用しており、移転後の部品等はUH-1Hの部品等として使用されることとなる。今回交換された書簡では、日本から譲渡された部品と器材が日本の同意を得ないで日本との間で合意をした用途以外の用途に使用される、もしくは第三者に移転されることがないよう定めている。