フィリピン首都圏内の高架鉄道路線の改修を支援
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日本政府は、フィリピン首都圏内の高架鉄道三路線のうちの一つであるMRT3号線の改修を支援するため、約381億円の円借款を実施する。
マニラ首都圏内の高架鉄道三路線のうちの一つであるMRT3号線は、日本企業により2000年の開業後12年間の維持管理業務が行われており、安定した運行が行われていた。しかしながら、その後は他国企業が維持管理を請け負い、予算不足等もあり、適切な維持管理業務が実施されておらず、現在は線路や車両が劣化して運行トラブルが頻発する事態となっていた。そのためフィリピン政府は、日本政府にたいして日本の技術を活用してMRT3号線を改修する事を要請していた。
この支援は、円借款「首都圏鉄道三号線改修計画」として、供与限度額381億100万円により実施される。この支援が実施される事により、2022年にはMRT3号線における乗客輸送量が約8.1億人・キロから約14億人・キロに、年平均1日当たり運行本数が142本/日から255本/日に拡大することが見込まれている。