海上保安庁がフィリピン沿岸警備隊に法執行訓練
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海上保安庁は、フィリピン沿岸警備隊に対する法執行訓練を9月3日から7日にかけて実施するため、昨年10月に設立した海上保安庁モバイルコーポレーションチーム(MCT)をフィリピンに派遣した事を発表した。
今回の訓練では、MCT職員2人を含む4人の海上保安官がフィリピンへ派遣された。実施した訓練の内容は、「高速小型艇操船訓練」として被疑船舶の進路を規制するための急旋回や被疑船舶を両側から挟み込む挟撃運動など洋上での被疑船舶の捕捉を想定した訓練、「制圧術訓練」として拘束した被疑者の身体捜検や連行など船上における被疑者への対応を想定した訓練、「立入検査訓練」として被疑船舶の立入検査において銃器や薬物などの違法物発見のため船内を検索する訓練、「船舶維持管理指導」として実際の高速小型艇の機関故障修理を通じた船舶維持管理についての技術指導、を実施した。また、この訓練には、過去の日本国内で海上保安庁の制圧術の指導者研修を受講したフィリピン沿岸警備隊インストラクターがMCTの指導を支援する立場で加わった。