フィリピンの代替教育制度学習センター建設支援が完了
このページの所要時間: 約 1分5秒
在フィリピン日本大使館は、日本政府が実施していた代替教育制度学習センターの建設支援が完了した事に伴って、引き渡し式典を開催した事を発表した。
フィリピンのソルソゴン州マガリアネス町では、貧困により初等・中等教育を過去に修了できなかった成人・青少年や通学を諦めてしまった中途退学者が多く存在しており、この問題が町にとっての課題となっていた。マガリアネス町は、この問題を解決するために仮設校舎で代替教育制度を提供していたが、建物の老朽化が激しく学習設備と職業訓練のための訓練機材も不足しているため、生徒に安全で適切な代替教育学習環境を提供出来ていない状況であった。そのため日本政府は、環境整備をするための支援を実施する事を決定した。
この支援は、草の根・人間の安全保障無償資金協力「ソルソゴン州マガリアネス町における代替教育制度学習センター建設計画」として実施された。この事業では、2016年に同校に対して約千万円を供与しており、仮設教室を取り壊して新たに2階建ての校舎1棟2教室及び机・椅子などの備品を整備した。引き渡し式典には、日本側からは大使館の書記官が出席し、フィリピン側からはラグラギオマガリアネス町長・マガリアネス町役場関係者・教育省関係者・学習センター関係者が出席した。