佐藤外務副大臣がフィリピン訪問、供与した巡視艇を視察
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佐藤正久外務副大臣はフィリピンに10月29日から31日の日程で訪問し、南部ミンダナオ島のコタバト市で政府高官と会談し、日本政府はミンダナオの平和と開発をサポートするための支援を実施していく方針である事を伝えた。
フィリピンに訪問した佐藤副大臣は、コタバト市でガザリ・ジャファア・バンサモロ移行委員会委員長(BTC)と会談を実施した。ミンダナオ島のマラウィ市では、イスラム国(IS)系の武装組織により占領されていたが、フィリピン国軍が解放作戦を実施しており、先月の17日にドゥテルテ大統領から解放宣言が行われていた。佐藤副大臣は、この解放が行われた事を歓迎するとともに、日本政府はマラウィ市の復旧・復興のため最大限の支援を行う考えである旨をバンサモロ移行委員会委員長に述べた。また、日本は中長期的な視点から「日本・バンサモロ復興開発イニシアティブ」の下で幅広い分野での支援を強化していく方針である事も述べた。バンサモロ移行委員会委員長からは、今までの日本政府からのミンダナオ支援に対する感謝の意が述べられた。
佐藤副大臣は、ミンダナオ国際監視団本部やフィリピン国軍第6歩兵師団にも訪問した。また、マニラではフィリピン国軍幹部と会談し、日本とフィリピン間における防衛協力やフィリピンの防衛政策について活発な意見交換を実施した。フィリピン沿岸警備隊本部にも訪問し、日本政府が供与した40m級巡視艇を視察した。