フィリピン麻薬撲滅戦争で17歳少年射殺に抗議デモ
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フィリピン大統領府の報道官は、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領が進める麻薬撲滅戦争は法律を破る事を容認しているわけではなく、警察などの違法行為や不正行為は容認していないとの旨の見解を25日に述べた。
フィリピンでは、ドゥテルテ大統領が国内から違法薬物を撲滅させるための活動を進めているが、17歳の少年が麻薬の運び屋と疑われて射殺される事件が発生していた。しかしながら少年の親族や周りの証言などから、少年が麻薬の運び屋であった可能性は低く誤認で射殺された疑いが非常に強いといわれており、真相を解明するように警察に要求する声が多数挙がっていた。17日には少年の葬儀が実施され、その際には大統領が推し進める麻薬撲滅活動への抗議デモが実施されていた。
25日に実施された会見で報道官は「大統領が進める麻薬撲滅戦争は、法律を破る事を容認しているものではありません。大統領は、警察等の違法行為や不正行為は容認しておらず、少年を誤って射殺した件に関しては、公平な調査を行うように指示を出しています。この様な事件が発生してしまいましたが、違法薬物を撲滅させるための活動は進めていきます。私達は、警察が適切な捜査手順を順守するように指示していきます。」との旨の見解を25日に述べた。