配電機器メーカーのミャンマー進出をJBICが支援

• 30 9月 2016

日本の政策金融機関である株式会社国際協力銀行(JBIC)は、配電機器の製造・販売を行う日本高圧電気株式会社のミャンマー進出を支援するため、1,575千米ドルの融資を行う事を発表した。

日本高圧電気は、配電設備等で使用される配電用高圧気中開閉器・配電高圧ガス開閉器・高圧カットアウト・各種ヒューズ等の配電用機器の製造と販売を行う企業である。アセアン地域においては、経済成長とともに電力関連インフラの需要拡大が見込まれているため、日本高圧電気は安価で豊富な労働力を有するミャンマーにて事業を展開する事を決定していた。JBICは、この日本高圧電気の取り組みは日本全体の国際競争力の向上に繋がると判断したことから、支援を実施する事を決定した。

今回の融資はJBICが進める、中堅・中小企業による海外事業展開を支援する「海外展開支援融資ファシリティ」の一環として実施される。融資は三菱東京UFJ銀行との協調融資により実施され、協調融資総額は2,250千米ドル相当となる。この資金は、日本高圧電気のミャンマー現地法人「Nippon Kouatsu Electric Myanmar Co., Ltd」の工場設備の新設に使用される。

JBICは今後も、日本の中小企業の海外進出を金融面からサポートしていく方針である事を表明している。