ミャンマー総選挙は投票率69%、低投票率の理由を現地住民に聞く

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ミャンマーの選挙管理委員会は、11月8日に実施された総選挙の投票率が69%であったことを発表した。日本を含む海外のメディアの多数は、総選挙直後には約8割の投票率と発表していたが実態は異なっていた。

今回の総選挙における投票率は過去最大と言われていたが、前回の2010年の投票率が77%であったため、今回の選挙の投票率の方が低い事となる。このギャップの理由を探るため、当編集部においてミャンマーの商都であるヤンゴンにおいて、現地の人々に今回の選挙への参加の有無およびその理由を聞いてきた。

【選挙に行った人の意見】
「国民民主連盟(NLD)を支持するので選挙に行った。」
「現在の軍事政権を打倒するために、NLDに投票するために選挙に行きました。」
「正直、選挙についての深い仕組みなどを理解していないが、周りの人がNLDに投票しに行くと言っていたので自分も一緒に行きNLDに投票してきた。」
「NLDに投票を入れるべきとメディアが報じていたので、その通りにするために選挙に行った。」
「今よりもいい生活をしたいので、NLDに投票しに行った。」

【選挙に行かなかった人の意見】
「そもそも選挙に興味が無いので行きませんでした。」
「与党(軍事政権)でもNLDでも国を運営したい方がやればよい。私はどちらでも構わないので選挙に行かなかった。」
「どちらかといえば与党(軍事政権)を支持するが、周りの人々が何も深く考えずにNLDを支持しているので、そういう人達に嫌気がして選挙には行かなかった。」
「NLDの人達の話しを聞いても、政策の話しはほぼなくて、何がしたい人達かわからない。そのため選挙に行かなかった。」
「私は現在のミャンマーで選挙を行うのは、まだ早いと考えているため選挙に参加しなかった。正しい選挙を行うには、今のミャンマーはまだ未成熟すぎる。」

編集部で聞いた意見をまとめると、国民民主連盟(NLD)を支持する人達は積極的に選挙に行ったが、現在の政権(軍事政権)を支持する人、政権を握るのはどちらでも構わない人、もしくは選挙に興味が無い人は選挙に行かないという傾向がみられた。