三井住友銀行と三菱東京UFJ銀行は今月末にミャンマーに支店を設立
株式会社三井住友銀行と株式会社三菱東京UFJ銀行は、ミャンマー中央銀行から支店開業認可を取得したことを発表した。この認可を取得したことにともない、三菱東京UFJ銀行は4月22日、三井住友銀行は4月23日にヤンゴン支店を開業する予定である。この2行が進出することにより、日本からミャンマーに進出する企業に向けて、融資・決済・海外送金などのフルバンキングでのサービスが提供可能となり、日系企業の成長を促進することが可能となる。
両行は、昨年の10月1日にミャンマー中央銀行から国内での営業免許を許可しており、今回の支店開業認可の取得は、実際に支店を構えるための必要な認可であった。昨年の10月の営業免許の認可は、両行を含む9行の海外銀行が取得しており、日本のみずほ銀行も営業免許を取得しているが、現時点で開業の時期を明確に発表していない。また、シンガポールのオーバーシー・チャイニーズ銀行(OCBC)も今月末頃に支店を開設する見込みである。
三菱東京UFJ銀行は、1954年にラングーン駐在員事務所(現ヤンゴン出張所)を開業して以来、現地の投資環境などの情報を顧客に提供してきた。また、日本政府のミャンマーへの円借款や無償援助をエージェント銀行として支えてきた実績がある。今後は、開業するヤンゴン支店を通じて、より一層充実した金融サービスを顧客に提供し、事業展開をサポートするとともに、ミャンマーの経済発展に貢献していくことを表明している。
三井住友銀行は、2012年にミャンマーにおける外国銀行として初めて、現地駐在員事務所を出張所に格上げして以来、同国において情報提供および営業活動を行ってきた。今後は、開業するヤンゴン支店を通じて、顧客のビジネスをより一層充実した体制でサポートしていくとともに、業務提携先である民間最大手銀行「カンボーザ銀行」との連携を通じて、ミャンマーにおける銀行サービスの充実に努めていくことを表明している。