世界銀行はミャンマーの米作と貧困対策を支援する

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近年のミャンマーでは民主化・経済自由化を進めた結果、主産業である米の価格が上昇し恩恵を受ける人も増えたが、逆に価格が上昇した米を購入すために家計が苦しくなる人も増えている。この現状を変えるべく、世界銀行はミャンマーの米作と貧困対策を支援していることを11月24日に発表した。

この発表によると、ミャンマーの貧困率は37%であり低所得国である。米作による収入は人口の約半数が依存することもあり、米の価格が変動することは国民の生活に大きな影響を与えることになる。農作物の価格変動は一般的に通常発生するものであるが、米はミャンマーの人にとっての主食であり支出の25%~50%を占めるため他国よりも価格変動の影響を受けやすい状況である。そのため米価格が上昇することは、他の食品、教育、健康のための支出を抑えることになり、更なる貧困化を招くおそれがある。
この現状を変えるために世界銀行は、農業の基礎技術の向上を行う事に加えて、収穫の時期をずらすことを提言している。現在は同一の時期に米を収穫しているが、異なると種子の使用や種植えの時期をずらす等により、収穫の時期を分散させることにより、価格変動の影響が受けにくくなる。

2013年のミャンマーの1人当たり名目GDPは1,113米ドル(2014年10月発表(IMF))であり、この数値はASEAN10カ国中9位であり、まだまだ支援が必要な状況である。