ミャンマーのラカイン州における人道危機を説明するセミナー

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赤十字国際委員会(ICRC)と上智大学国際協力人材育成センターは、公開セミナー「ラカイン州における人道危機」を7月2日に上智大学四谷キャンパス2号館17階の国際会議場で実施する。

ミャンマーの北部ラカイン州では、過激派の仏教徒集団・少数派イスラム教徒のロヒンギャ・国軍などによる武力衝突がたびたび発生しており、現状は72万人以上が隣国のバングラデシュに避難している。しかしながら、この地域に残っている住民達は安全や経済的保障や基本的な公共サービスへのアクセスが確保されておらずに、コミュニティー間の緊張にさらされるなどの厳しい状況下に置かれている。この問題は、過去のミャンマーを統治していたイギリスによる統治政策の影響もあり、ミャンマーで多数派を占める仏教徒と少数民族との間における意見の相違は大きく、容易に解決出来る問題ではなくなってしまっている。この問題を話し合うセミナーが上智大学で実施される事となった。

このセミナーは、赤十字国際委員会と上智大学国際協力人材育成センターの共催により実施されるものであり、後援として外務省・日本赤十字社・AAR Japan(難民を助ける会)も協力する。使用する言語は、日本語と英語となる。セミナーでは、ICRCヤンゴン代表部首席代表が現地の最新状況やニーズ、今後の課題等について講演する。また、バングラデシュ側で支援を展開している日本赤十字社と難民を助ける会が危機発生時から実施してきた支援活動についても紹介する。