中国からマレーシアにパンダが送られる

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中国ではパンダを他国に贈呈し、中国の好感度をあげる「パンダ外交」という外交手段を使用している。
日本においてもパンダ外交は行われており、上野動物園などに贈られた事がある。
マレーシアと中国は今年に国交樹立40周年となる事に関連して、記念に中国から2頭のジャイアントパンダが送られた。

ジャイアントパンダは既にマレーシアに送られていたが、新しい国・動物園に慣れるため約一ヶ月間は動物園に展示されずにいた。
ジャイアントパンダの保護センター設立には、2500万マレーシアリンギット(約7.75億円)かかっており、一部では多額の費用がかかる事に批判の声もあがっていたが、無事に完成している。
6月28日から30日間は子供・孤児・高齢者・障害者などは無料で開放する予定である。
2頭のパンダには既に中国での名前はあるが、今後は10年間もマレーシアにいるため、ナジブ首相は新しい名前が必要だと考え、それぞれ以下の新しい名前をつけている。

【中国名】フーワ(Fu Wa)  →  【マレーシア名】シンシン(Xing Xing)
【中国名】フェンイー(Feng Yi)  →  【マレーシア名】リャンリャン(Liang Liang )

国交を樹立した1974年の時点での貿易額は約2億ドルであったが、昨年は106億ドル以上に増加しており、両国の関係が強化されている。
不明機の捜索により、中国とマレーシアの両国関係はギクシャクしていると一部では報道されていたが、現在は関係修復に向けて動いている。