マレーシアは2015年のアセアン議長国の準備を進める
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今年度のアセアン議長国はミャンマーが務めていたが来年度のアセアン議長国はマレーシアが務めるため、マレーシア政府は議長を引き継ぐための準備を進めている。ナジブ大統領は、11月19日に開催されたASEANビジネス諮問委員会(ASEAN-BAC)の夕食会で、議長国を引き継ぐための準備を既に行っており、議長国を引き継いだ際にはアセアン地域全体の輸出入および国民総生産を押し上げれるように最大限努力を行うとの説明を行った。
この大統領の説明などによると、2015年末に予定されているASEAN経済共同体(AEC)が設立された場合には、アセアン地域内での輸出入は40%以上も上昇すると予測されている。アジア開発銀行や国際労働機関の研究によると、共同体が順調に設立・運営された場合には今後10年間でASEAN各国の国民総生産は7%上昇する見込みがあるとの調査結果も発表されている。
しかしながらアセアン地域内の中小企業の半数程度は、ASEAN経済共同体(AEC)が設立することの認識が行われておらず、またこの共同体の活用方法も認知されていない状況である。そのため、今後は中小企業への認知度および対応方法を周知させる活動も必要である。
【近年のアセアン議長国を務めた国】
2012年:カンボジア
2013年:ブルネイ
2014年:ミャンマー
2015年:マレーシア
2016年:ラオス