海上保安庁がマレーシアに救助潜水制度の研修を実施
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日本の海上保安庁は、マレーシア海上法令執行庁職員に対する救助潜水制度に関する研修を10月8日から15日にかけて実施した事を発表した。
日本の海上保安庁では、今までにマレーシア海上法令執行庁(MMEA)へ潜水士等の専門家を派遣して基礎的な潜水訓練等を実施してきた。MMEAでは、海難が多様化するなかで各分野・レベルに即した効果的な救助潜水耐性の構築を目指していることから、今回の研修が実施される事となった。なお、この研修には昨年の10月に発足した外国海上保安機関の能力向上支援の専従部門である日本の「海上保安庁モバイルコーポレーションチーム」職員が派遣されている。
今回の研修では、「海上保安庁大学校潜水研修視察」として、海上保安庁の潜水士養成研修のうち座学研修・プール実習・慣海実習を視察した。「特殊救難隊訓練視察」として、横浜海上防災基地で行われた航空機からの救助を模した降下・吊り上げ訓練と転覆船からの救助を想定した要救助者搬送訓練を視察した。また、海上保安大学校・羽田航空基地・羽田特殊救難基地・巡視船いず・工作船資料館を見学した。また、特殊救難隊員・海上保安庁救難課職員等との意見交換も実施した。
海上保安庁は、今後も同様の支援を実施していき法の支配に基づく「開かれ安定した海洋」の維持・発展に貢献していく方針である。