マレーシアの92歳のマハティール氏が首相候補として出馬へ
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マレーシアで1981年から2003年まで首相を務めマレーシアの経済成長をけん引したマハティール・ビン・モハマド元首相が来年の夏までに開かれる総選挙において、野党連合の首相候補として立候補する事がほぼ確実となった。なお、マハティール元首相は92歳である。
複数のマレーシア現地メディアの報道によると、野党連動である希望同盟はナジブ首相が率いる与党連合に対抗するために、マハティール氏を首相候補とし、妻のワンアジザ氏を副首相候補とする方針で野党内の最終合意を得るための調整を進めている。ただし、野党連合内においても、高齢のマハティール氏を首相候補とすることへの不安感が出ていることから調整が難航する可能性も出てきている。
マハティール氏は、現政権を握っているナジブ首相への批判を強めており、国営投資会社を悪用した不正資金流用疑惑などを追及していた。ナジブ首相側もマハティール氏への批判を強めており、90歳以上の者が首相候補となるような野党は正常とは言えないと述べ、マハティール氏の在任中における巨額の為替損失などに関する調査を行っており、徹底抗戦のかまえをみせている。現在の情勢では、ナジブ首相が率いる与党連合が優勢であるが、マハティール氏は、自身が首相に在任していた時の実績などを元として与党の打倒を国民に呼びかけていくとみられている。