マレーシアで日本の技術を集結させたEVバスシステム実証が開始

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マレーシアの首都クアラルンプールの南方に位置するプトラジャヤ市で、日本の技術を集結させた、10分間の超急速充電で30km運行を実現する大型EVバスシステムの実証が28日から開始した。

今回の実証実験は、「国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」「東芝インフラシステムズ株式会社」「株式会社ピューズ」「株式会社ハセテック」「株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル」の5社により実施されるものである。具体的にはNEDOが実施する「国際エネルギー消費効率化等技術・システム実証事業/10分間充電運行による大型EVバス実証事業(マレーシア)」を他の4社が共同で受注したものである。

この実証事業では、プトラジャヤ市の協力のもとで、長寿命で超急速充電が可能な二次電池を搭載した大型EVバスを用いた実証実験を行う。同市内のバスターミナルには超急速充電システムを設置し、大型EVバスに長寿命かつ超急速充電が可能な二次電池を搭載して走行させ、モニタリングを実施していく。このモニタリングを通じて、市内の都市交通システムの効率向上を図っていく。また、アセアン・アジア地域では輸送性能に優れるダブルデッカーバス(2階建車両)の需要増加が見込まれているため、今後は2階建て大型EVバスの実証も予定している。