東京都はマレーシアのラブアン島における水道事業を支援

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東京都は、「東京水道サービス株式会社(TSS)」「独立行政法人の国際協力機構(JICA)」「マレーシアのエネルギー・環境技術・水省(KeTTHA)」の三者間で、マレーシアのラブアン島で技術協力を実施する旨の覚書を締結した事を発表した。

マレーシアのラブアン島における水道事業は、マレーシアのエネルギー・環境技術・水省(KeTTHA)直営のラブアン水道が運営している。このラブアン水道では、料金収入に結びつかない水量(漏水・盗水等)の割合を示す無収水率が約31%となっており、無収水率を改善させる事が喫緊の課題となっていた。

そのため、日本政府の政府開発援助(ODA)を活用した「SCADAを活用した水運用・無収水マネージメント能力向上プロジェクト」が実施される事となった。事業費は約5,200万円となり、2017年8月から2020年3月までの期間において実施される予定である。

このプロジェクトでは、コンピュータにより工場やインフラ設備等を監視制御するシステム「SCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)」を活用した支援が実施される。このSCADAを活用した漏水対策等の技術指導を、東京水道サービス株式会社(TSS)の社員が現地のラブアンで実施する。また、マレーシア現地職員が、東京の実技フィールドでの実習などにより、東京水道の技術を直に体験する。

東京都は、今後も東京水道の技術やノウハウを活用して途上国の水道事情の改善に貢献していく方針である事を表明している。