ラオスで新政権が本格稼働

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ラオス政府は、国の最高責任者である国家主席にブンニャン国家副主席を昇格させ、新政権を発足させたことを発表した。

ラオスを実質的に統治しているラオス人民革命党は、5年に一度の党大会を今年の1月に実施しており、この際に党の最高責任者となる書記長にブンニャン氏を選出していた。隣国のベトナムでもラオスと同様の党大会を1月に開催していたが、主要人事を決定する際には紛糾していたが、ラオスで対照的に特に混乱もなく順調に主要人事が決定していた。また、この党大会で党の主要指導部を選出しており、今後は党内の序列に基づき、政府の主要人事を実施していく。

ラオスは今年のASEAN議長国を担当しているため、この新政権がアセアン加盟国内の意見調整と、日本・アメリカ・中国政府などとの対外的な窓口を務めることとなる。南シナ海問題などにおいては、アセアン加盟国内での意見が一致していないため、ラオスの新政権の手腕が問われることとなりそうである。