ラオス水害被害への緊急援助物資の引渡完了

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独立行政法人の国際協力機構(JICA)は、ラオスで発生した水害被害に対してJICAが供与した緊急援助物資がラオスに引き渡されたことを発表した。

ラオスの南東部アッタプー県では、7月23日に建設中の水力発電用ダムが決壊したことにより、多数の被災者が出ている。現在でも被害の正確な全容が明らかになっておらず、復旧の目途もたっていない状況である。

日本政府では、ラオス政府から緊急救援の要請があったため、JICAを通じた支援を実施する事を決定していた。日本政府からラオス政府に対して供与する緊急援助物資は、ラオス首都ビエンチャンに7月27日に到着しており、同日中にビエンチャン国際空港で引き渡し式典を開催し物資を引き渡していた。

開催された引渡式には、ラオス側からはバイカム・カッティヤ労働社会福祉省副大臣等が、日本側からは在ラオス大使、JICAラオス事務所長らが出席した。ラオスの労働社会福祉省副大臣からは、日本の迅速な支援に対する深い感謝の意が示されるとともに、到着した物資は早急に甚大な被害を受けた南部アタプー県の被災地に配送する旨が述べられた。日本の在ラオス大使はこの発言に対して、今回の水害被害が一日も早く収まることを希望する旨を述べた。