インドネシアでバレンタインデー反対デモ

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イスラム教徒が多数を占めるインドネシアでは、第二都市であるスラバヤでバレンタインデーに反対するデモが実施された。デモでは、バレンタインデーは不特定多数と不純な恋愛を促進する欧米の文化であり、これらのイベントは自国の文化を破壊する行為になると訴えていた。

インドネシアでは、経済成長とともにライフスタイルの欧米化が進んでいるために、若者や中間層の間でのバレンタインデーへの認知度が高まっていた。そのためマスメディアや商業施設では、バレンタインデーに関するプロモーションを近年実施しはじめていた。これらのプロモーション活動などに抗議するため、女性生徒が主体となった学生グループがデモを実施した。デモでは、「Say No To Valentine!!」と書かれた横断幕を掲げながら、バレンタインに反対し自国の文化を大切にしようと呼び掛けていた。

この抗議行動は、インドネシアのみならず近隣諸国のイスラム教徒が多数を占めるマレーシアにおいても、同様の抗議活動が行われている。パキスタンでは、裁判所が首都においてバレンタインデーに関連するイベントを実施する事を禁止する判断を下している。