住友商事がインドネシアの動物薬関連ビジネスに参入

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日本の総合商社である住友商事株式会社は、インドネシアの動物薬関連ビジネスに参入するために、現地の動物薬メーカーであるメディオン社(Medion)と動物薬事業展開に関する業務提携契約を締結した事を発表した。

インドネシアは約2.6億人の人口を抱えており、今後も人口が堅実に増加し、食肉需要が拡大すると見込まれている。インドネシアにおける鶏の飼養頭数は、中国・アメリカに次ぐ世界第3位となっており、インドネシアの鶏肉市場は巨大なものとなっている。インドネシアの動物薬メーカーであるメディオン社は、この鶏用ワクチンを主力商品とした動物薬メーカーであり、国内に多数の生産拠点と販売拠点を有している。

住友商事では、インドネシアの動物薬関連ビジネスに参入するために、メディオン社との業務提携を実施する事を決定した。今後は、2017年から日本製動物薬を中心に現地での登録申請を実施し、2019年頃からの本格販売を目指す。メディオン社への日本製動物薬の販売や製造技術ライセンスの提供などについては協議を行う。

住友商事は、今後は他のアセアン地域における動物薬関連ビジネスにも参入する予定であり、日本製の質の高い動物薬を海外メーカーへ販売し、家畜伝染病の防疫にも貢献していく方針である事を表明している。