商工中金は日本のカジキ専門の水産加工業者のインドネシア展開を支援

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日本の政策金融機関である商工中金(商工組合中央金庫)は、日本のカジキ専門の水産加工業者である株式会社城ヶ島水産のインドネシア展開を金融面から支援するため、2億円の融資を行うことを発表した。

株式会社城ヶ島水産は、原料買付け・加工・物流・販売までを一貫して手掛けるカジキ専門の水産加工業者である。城ヶ島水産では、衛生管理のHACCPと独自のトレーサビリティによる厳重な管理体制で科学的根拠に基づいた持続可能な漁業の指標「海のエコラベル」と呼ばれるMSC認証を取得するなどの徹底した品質管理が強みとなっている。この城ヶ島水産は、海外での仕入れ魚価の上昇や将来的な国内における人手不足対策として、インドネシア現地法人による安定的な仕入れルートの確保と現地の豊富な労働力を背景として、新工場を建設して水産物加工技術・能力の向上を図っている。

商工中金は、この城ヶ島水産のインドネシア展開を支援するため、かながわ信用金庫と日本政策金融公庫と協調し、城ヶ島水産のインドネシア現地法人に対して、カジキ等の原材料仕入に必要な資金2億円を融資することを決定した。なお、城ヶ島水産は、今後は欧州をはじめ世界へ販路を拡大していくことも計画している。