日本は中国産食肉偽装問題を受けて、インドネシア産鶏肉の輸入禁止を解除する方針
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日本では中国での食肉偽装問題を受けて、鶏肉の供給元を中国からタイなどの国へ切り替えている。日本政府は鶏肉の供給元を増やすために、インドネシアからの鶏肉の輸入禁止を解除する方針で調整を進めていることを、インドネシア政府は8月21日に発表した。
インドネシアから日本への鶏肉の輸出は、鳥インフルエンザなどの影響により10年も禁止されていた。しかしながら、日本側は中国産の使用期限切れ原料使用の事件の影響もあり、鶏肉の供給元を早急に増やしたい意向があるため、禁止の解除を行う方向で調整を行っている。また、日本側も現在では禁止されているインドネシアへの牛肉の輸出を再開したいという思惑もある。2010年に口蹄疫などの理由により牛肉輸出が禁止されていたが、日本への鶏肉輸出の禁止解除を行うことにより、この牛肉輸出の禁止解除を引き出すとみられている。双方の利害が一致するため、今回の調整は順調に官僚しそうである。
今後は、日本からインドネシアへ防疫官が訪れて、インドネシア関係者と鶏肉などを輸出入する場合の検疫の手続き・内容などの確認を行う予定である。インドネシア政府関係者によると、実際に輸入が行われるのは10月末頃になる見込みである。鶏肉の輸出が再開された際には、原料である鶏肉だけでなく、加工食品の唐揚げや焼き鳥などの輸出も実施される意向である。